- Q1. 使いにくい収納。失敗の原因は?
使い勝手が悪いのは、奥行を間違えている場合があります。
物には適正な奥行があります。押入のような深い収納に、なにもかも押し込んでしまうと、
奥の方は死んでしまいます。収納とは、しまい込むことではなく、『使う』ことです。
ですから、出し入れしやすいプランでなくてはいけません。
- Q2. 造り付け収納のメリットは?
例えば、ここに間口1間半の壁面があるとします。その壁面全体に収納を造り付けると、収納量は、壁の面積でいえば
ほぼ4畳半分にもなります。それが置き家具の場合は、高さが鴨居位までしかありませんから、壁面の端から端まで
ぴったり置けたとしても、鴨居から上の分の空間にロスが出て、収納量は、2〜3割少なくなります。
つまり同じ床面積を使っても、収納できる量がそれだけ違ってきてしまうというわけです。
また、デッドスペースの有効利用も造り付け家具のメリットの1つです。
例えば、出窓の下のスペースを収納として使う。バルコニーの一部を家の中から使えるようにする。
天井裏のスペースを階段の壁面から使う。壁の厚みを生かして薄型の棚を造る。
2つの部屋に背中合わせの収納をつくって、空間に無駄が出ないようにする等々、
設計段階から計画する造り付けだからこそ、普通なら死んでしまう空間までしっかりと活用できるのです。

- Q3. 造り付け収納を計画する場合、何がポイントになるでしょうか?
まず、『奥行』をきちんとクリアすることです。
カセットやCD、本や雑誌、食器、靴、衣類、布団等、それぞれの厚みや大きさに合わせた奥行の収納をつくり、
前後に重ねないで入れる。こうすれば、一目で全部が見えますから、しまい忘れもなく、出し入れもしやすいんです。
それから、自分の持ち物の数と内容をちゃんと把握すること。
何をどのぐらい持っているかで収納も変わってきますから。
そして、それをどこにどうしまいたいのかを設計者とじっくり話し合うことです。